無料で使える中品質なテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェアというVOICEVOXですが、導入自体は難しいことではありません。
基本的には表示された通りに操作をするとインストールまで完了できるようになっています。
またVOICEVOXのサイトでもQ&Aに詳しく説明されていますが、ここでは操作順に画面を見ながら説明をしていきます。
動作環境
まずは動作環境についてです。
性能は高いですが、特に高スペックのPCという要求はありません。
もちろんハードウエアのスペックが高いほうが動作が速いことはあると思いますが、ご自分のPCのスペックが高くなかったとしても試してみてほしいと思います。
公式サイトに記載されている動作環境は以下です
・CPU 版(Windows/Mac/Linux 搭載の PC に対応しています)
Windows:Windows 10・Windows 11
Mac:macOS 13(Ventura)以降
Linux:Ubuntu 20.04・Ubuntu 22.04
ハイスペックのソフトウエアではCPUやメモリーサイズの記載がありますが、VOICEVOXには高い要求はありません。
指定のOSが動けば使えるということです。
・GPU 版
DirectML 対応の GPU を搭載した Windows PC
Nvidia 製 GPU 搭載の Linux PC
となっています。
ちなみに、今使っているPCではありませんが、以前Core i5、メモリー4GBで動作させていたこともあります。
PCのスペックによっては当然、反応に差は出てきますが、動かないということはないようです。
※この後、ソフトウエアのバージョンアップもしているので、このスペックで現在の使用を保証するものではありません。
セットアップまで
動作環境が確認出来たらセットアップに入りましょう。
ダウンロード
ダウンロードは公式ページから行います。
上のリンクをポチっとするか、ブラウザで「VOICEVOX」を検索して、この画面を表示します。
[ダウンロード]をポチっとしてしまいましょう。


こんな画面が出てきます。
各項目の選択をしてダウンロードをします。
表示されている状態のままダウンロードをしても問題ありませんが、以下で各項目について簡単に説明します。
各項目の選択は
OS
使用するOSを選択します。
動作環境にも上げましたが、現在はWindows、Mac、Linuxが選択できます。
ただしそれぞれのOSでバージョンの制限がありますので注意してください。
対応モード
GPU/CPUモードとCPUモードを選択します。
GPUモードのほうが動作は速くなりますが、不安定になる可能性があります。
不具合については、裏技的な対応策もあるようですが、お試しであればCPUモードを選択するほうが良いでしょう。
※裏技といっても危険な手段ではありません。自己判断で検索して探してみてください。
※Mac版はGPU/CPUモードに対応していません。
パッケージ
インストール版とzip版の選択ができます。
制作者様の推奨はインストール版で、特に問題がなければインストール版を選択するほうが良いです。
ダウンロード実行
3つの項目の選択を確認したら[ダウンロード]をクリックします。

「ダウンロード」をクリックすると、選択されたファイルは[ダウンロード]フォルダにダウンロードされます。
ダウンローダーの動作としてはこれで終わりなので、ここではソフトウエア側からのアクションはこれ以上はありません。
気づかないで「ダウンロード」をクリックすると(1)、(2)と増えてしまうだけなので注意しましょう。
セットアップ
ダウンロードが終了したらいよいよセットアップです。

[ダウンロード]に格納されたインストーラーを開くとセットアップが始まります。
インストールするバージョンと、ファイルサイズが表示されます。
不安があればここで再度ストレージ(SSD、HDD)の空き容量を確認しましょう。
[次へ]をクリックしたらセットアップの開始です。

見ていればわかることですが、PCによっては時間がかかることがあります。
セットアップの準備が終わったらインストールの設定です。

ここは使い方の問題なので自由に設定して大丈夫です。
このPCでは追加ストレージに一度インストールしているので、実際とは若干表示が違うかもしれません。
ここは、インストールするPCが個人一人で使用している場合は通常関係ありません。
家族や仕事仲間など、複数人で使用している場合に、誰もが使えるようにセットアップするか、今セットアップ作業をしている「あなた」だけが使えるようにするかを選択します。
個人使用でも仕事用とプライベート用でアカウントを分けて使用している場合など、用途に合わせてユーザーの範囲を指定してください。
インストール先の設定
デフォルトでは
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Programs\VOICEVOX
となっています。
PCのSSD(HDD)がひとつのパーテーション(C:\ のみ)であったり、Cドライブに十分な空きスペースがあればそのままで構いませんが、Cドライブの空きスペースが小さくなるとPCの動作が重くなることがあります。
なのでできればDドライブにインストールするか、外部ストレージのSSDを用意してそちらにインストールすることをお勧めします。
外部SSDにインストールすると、そのアプリケーションの動作が遅くなりそうな気がしますが、SSDであればそれほど気にならないことと、PC本体のパフォーマンスが下がるとVOICEVOXだけでなく他のソフトウエアも影響を受けてしまうのでご検討をお勧めしています。
これでセットアップは終了です。
起動

セットアップが終わるとデスクトップにアイコンが作成されますので、これをダブルクリックしたら起動です。

この画面が出ればセットアップは終了です。
この画面が出る前に、各キャラクターの選択画面が出ることがあります。
最初に表示するキャラクターを選択するとこの画面になります。
まとめ
この記事では、VOICEVOXの導入手順を、覚書程度で説明しました。
再三説明していますが、セットアップ自体はたいした苦労もなくできるようになっています。
気になるのはCドライブの空き容量のことや、デフォルトで設定されている\Programs\以外のところにインストールしたい場合くらいです。
VOICEVOXは音声しか操作できませんので、一般的には動画生成ソフトと連携することになると思います。そうなると\Programs\などのサブフォルダ内よりも、ドライブ直下に専用のフォルダをつくってインストールするほうが使い勝手や反応もいいように思います。(自分で使ってみた感想です。)
VOICEVOXはこちらから。
困ったときはVOICEVOXのQ&Aが詳しく丁寧に回答してくれているので見てみてください。
ここが終わったら、次はこの記事!